⑥女ひとり旅・最終話【6泊8日パリ・ニース・バルセロナ】大抵のことは何とかなります。命に関わらない限りは。
長らくお待たせいたしました、ついに完結編いきます!バルセロナでのTapasはしご酒と、パエリア料理教室(レッスンは全て英語の日本人ぼっち参加😅)について書きます。
この日は日中バルセロナの主要観光地を巡るバスツアーに参加し、夕方解散後に一度ホテルに戻ります。するとフロントマンが私の顔を覚えていたようで、部屋番号を言わなくても滞在してるお部屋の鍵をサッと渡してくれて感動。記憶力が良すぎてちょっと怖いくらいだ。笑
Contents
バルセロナ旧市街(ゴシック地区)街あるき
お部屋で少し休んだ後、ホテル下まで日本人ガイドさんが迎えに来てくれる。この方式は見ず知らずの土地に来ている者としてはすごくありがたい。
ガイドさんと私のふたりで電車で何駅か移動し、この日ツアーに参加するもう1組のホテルへ向かう。ガイドさんは昔日本の大手旅行会社の支店に転勤という形でバルセロナに来て、そのまま独立し今は個人でガイドの仕事をしているそうだ。そんな話を根掘り葉掘り聞きながら歩く。
ゴシック地区は中世の建物が多く残っている。中心となるサン・ジャウマ広場は9月のお祭りで「人間の塔」の会場となる。私はこのワードであぁ、あの祭りの場所かぁ!とピンと来た。笑(イッテQ、宮川大輔のお祭り男企画のアレです、分かる人だけ。)
▼旧市街の様子。道が狭く入り組んでいる。人はすごく多い。
▼サンタ・マリア・デル・ピ教会。15世紀の建物。有名なデル・マル教会よりこじんまりしていて、地元の人の信仰を集めているらしい。ピ‥?
▼この教会の前の広場にマルシェが出ていた。チーズやらオリーブオイルやら野菜やら瓶詰めの何かやら、色々。物色したいー
▼カタルーニャ建築協会のピカソの壁画。(看板みたい)カテドラル広場に面していてかなり目立つが、あまりにさり気ないので知らなければこれがまさか本物のピカソが描いた絵とは思いもしないだろう。
制作当時は子供が描いた絵みたいだ、とお決まりの批判に遭う。まぁ、確かにね。でもこれがピカソだから。。
人間の塔や、サルダーナの踊りなど上述した祭りの風景を題材としているらしい。ガラス張りの中は、私にはカフェのように見えたけどなんだったかな。
▼サンタ・エウラリア大聖堂。カタルーニャのゴシック建築の大傑作と言われる。実際はこの写真で見る2倍くらいの迫力と大きさがあります。
何度か再建リニューアルを経ているようだが、元になった建物は紀元前からこの地にある。バルセロナの守護聖女エウラリアの遺骨が眠る大聖堂。
中は美術館になっているらしい、入ってみたかったなぁ。
このツアーのガイドさん、中年の男性でちょっとつっけんどんでしたが、当然っちゃぁ当然ですが物凄くバルセロナの知識が豊富でしかも説明がシンプルで分かりやすい!個人的主観を抜いた淡々としたガイドが私には良かった。
バル3軒はしごTapasを堪能
そしていよいよTapasへ💕
全工程がかなり早足でお店の外観は撮り損ねています😢💦店名すら定かではない。なんかでももういいやって思えるくらい充実。
▼ピンチョスが有名なお店。通された席は私たちは地下でしたが、1Fは超・超!満員御礼。カウンターもテーブルもパンッパンでかなり大賑わい。みんな超楽しそう!1Fでワイワイ飲み食べも良かったなー。
地下は主に少人数のツアーや、家族グループの人たちでまったりした雰囲気。
▼私が今まで日本で食べてきたピンチョスは本場サイズの半分〜1/3の大きさだったことが本日判明いたしました。笑 結構デカいです。なので具もモリモリです。嬉しー!
▼まずは白ワイン☺️🍾
一緒だったお二人組は新婚旅行とのこと。自由にツアーを組み合わせて、基本自分たちで回っていると言っていた。夫婦でスペインとかいいな〜✨
▼1杯飲んだら2軒目に移動します。まだ明るい。普段も1軒に長くいるより何軒かハシゴするのが好きなのでノリノリです。
▼カテドラルからすぐのところにある、プラサ デ サン フェリップ ネーリという小さな教会の壁には、無数の穴が空いている。これはスペインの内戦によって、1938年1月30日にこの場所で銃撃があった証。
42人が亡くなりしかもその半数以上が、近くの保育園に通う子供たちだったという悲劇。。。
もう2度と繰り返さないようにという願いを込めて、あえてこの銃痕を残しているそうだ。あまり有名ではないけれど、しっかり説明してもらえて感謝。
▼何のことやらという真っ暗な写真ですみません。でもどうしても残したくて。これは旧市街の地下に眠るローマ時代の遺跡群なんです!小道の脇に下に向かって透明の窓があり、覗き込むと柱の跡や建物の基礎の部分が発掘されている。
バルセロナ市立博物館の一角なので中に入って見学が可能。もし次にバルセロナへ来る機会があれば、私は絶対この博物館を訪れたい!!(さして詳しくないくせに遺跡が大好きというニワカです)
▼これは地面の石畳に組み込まれたタイルなのですが、この地区にある老舗と認められたお店の前にだけ敷かれているものだそう。皮具や布生地、鉄器類などなど。1つ1つの細かいマークがその種類を表している。
▼ちょうどイースターの時期だったので可愛い卵形のお菓子がたくさんショーウィンドウに飾られていた。
▼甘そ〜〜〜
▼迷路みたいに入り組んだ小道がたくさんある。いざなわれそうな灯火。。
▼出た熟成肉!こっちは売り方がダイナミック🍖
▼スタバの入り口もどことなくガウディ風デザイン。だが、、ガイドの方が言っていた。バルセロナ市民はコーヒーの味に対して五月蝿いので、スタバは薄くて不味いと言って入らないらしい。このお店ももうすぐ撤退するとな😂💧
私はスタバのコーヒー美味しいなぁと思っていたので、地元の人が美味しいと思うコーヒーを飲んでみたかったな
▼2軒目GO!カヴァ🥰🥂
▼この見せ方…!
▼左上:野菜グリル焼き(絶妙な塩味)
右上:野菜とイベリコ豚焼き(同じく絶妙な塩味)
真ん中下:ホタルイカ?バジルソース焼き(とにかく美味しい塩味)
美味でございました…
素材が良いからTapasはいたってシンプルな調理でした
野菜、美味しかったなぁ‥
▼3軒目。ぐわぁぁ肉塊。
▼こう出てくると驚かない。ちょっと臭みを感じたけど許容範囲内。むしろ臭みも味のうちということ?
▼海老アヒージョ。パクパク食べれる。アルゼンチン産だったらショック。笑(日本にも多く出回っているから)
▼これ、お通しみたいな感じでよく出された。カリカリに焼いたトースト、生のニンニクとトマトを「ほらよっ」<ダンッ て出されるのです。
えっこれをどうやって食べろと…?とドギマギします。するとガイドさんが教えてくれました
ニンニクとトマトを生のまま、トーストをすりおろし器に見立ててガリガリ塗っていくんです。笑
そして上にぱらっと塩をふり、かぶり付くんですが…
これが美味い!😋
▼これ‥これは何だったかな。。記憶がないです。笑 他の方が頼んだやつだったからね!こげパンみたいだね
美味しかったと、思う。
▼夜のサグラダファミリアも最後見学しに行きました。青色にライトアップされていてミステリアス。こちらは裏面。
▼正面。21時頃だったと思うけど夜も結構観光客がいました。
いやー!大満喫。ほろ酔いでホテルに帰る。3杯しか飲んでないけど、きっと心がお腹いっぱいだとそれ以上飲まなくても全然物足りなくないんですよね。普段は、心がお腹一杯じゃないということだ😭気付きたくなかった‥涙。笑。
気絶したように就寝。
とにかくフレッシュ!ボケリア市場
早いもので旅行の最終日、日本への帰国便に乗る日だ。
都合上最終日の午前中に料理教室を予約していた。昨日歩き回った旧市街にあるトラベルバーが集合場所。
▼お店の左に立っている黒いシャツの方が今日の先生。
旅行者が情報収集に訪れるバーのようだ。朝から皆さんビール飲みまくってた。生きる勇気もらえるわ〜笑
▼予約リスト全員が揃ったことを確認し、いざボケリア市場へ出発。もちろんこの日も1人参加は私だけです。5〜6人のグループが3組程と、二人組はパリから来た親子と、韓国からきた女の子同士の2組。
▼やはり今現在も街の中での絵画活動が盛ん。無名の画家がこうして売っている。
▼市場の入り口。人の多さが半端ない。休みの日のディズニーランドのようだ
▼魚介類
▼ジャガイモ
▼様々な野菜
▼市場の一角で食べるスペースも!いいなぁーーーーーーーー最高じゃないか
ニースの花市場と比べると、こちらはリアルな地元民も買いに来ている印象。野菜も魚介もお肉も新鮮だった。
スペイン料理教室に料理講師が参加する(パエリア、サングリア)
市場で先生が今日使う食材をゲットした後、料理教室開催場所のお店へ移動。ここは料理教室兼、ふつうの飲食店という感じだった。
なんとなく韓国人の女の子2人と仲良くなる。ひとりはお休みを取って来ていて、もう1人は会社を辞めて来ていた。辞めた方の子はこの後も1週間くらいスペインを旅して回るそうだ。民泊的な家を転々としているらしい。英語が堪能だったのでやっぱり強いなーと思った。
もう1人の子は偶然私と同じフライトで帰国予定。空港でまた会えるといいね!って話したけど、100人以上乗る飛行機だったせいか結局会えず残念。。
酔っぱらったパリジャンに、金正恩についてどう思う?と冗談まじりに聞かれこたえに困っていて、ちょっとかわいそうだった。。苦笑 (私もゴーンについてどう思うか聞かれた、ガッツリ返答したけどねっ)
▼先生が準備中、飲み放題のサングリアと生ハム、チーズをつまみつつ待つ。普通に美味い。
▼始まりまーす♪お鍋大きいー
▼途中、サングリア講座もあった🍾
▼野菜の下ごしらえ、ムール貝やエビの下処理をみんなで手分けした後は炒めま〜す
▼先生が微調整しま〜す
▼どんな時も料理は火加減大事ね。
▼いい匂い〜〜〜🥺✨
▼多いかな?と思ったけどとっても美味しくて完食!お米もパサパサしすぎず、かといって日本のお米のようにもっちり感ありすぎず丁度良い固さ。どこ産だったのだろう
あっという間の2〜3時間。この後ホテルに戻りスーツケース を受け取って、空港へはバスで移動しようと思っていたのだが…最後の最後に大事件発生😂💦
でも何とかなりました。大抵のことは何とかなります。命に関わらない限りは。
帰りのフライトも大韓航空だったんですが、斜め後ろのおばさんが搭乗直後からめちゃくちゃ私を凝視していて。。気にしないようにして、のんきにネッククッションを膨らましていた私ですが流石に何か用があるのかな?と思い振り返って見つめ返してみることにした。
とりあえずビッグスマイル😊してみたら、おばさんもニコッとした。それ以降は見られなかった。何だったのだろう…?笑
とりあえず分かるのは、笑顔は世界共通、人の心の鍵を開けるということです♪
▼トランジットの仁川空港で豚骨ラーメン店を発見し、我慢できず食べたw 数時間後には本場の土地に帰るのにね。私のラーメン愛が丸裸となった瞬間。これも良い思い出。
旅を終えて
書いた…書き終えたぞ…!今私は達成感と爽快感に包まれています。この旅行記を書き切るまでがひとり旅だった感じがします。ここまで読んでくださった物好きなあなた、お付き合い誠にありがとうございました。少しでもヨーロッパを1人で旅した気分のおすそ分けができていたら、この上なく嬉しいです。
苦節9ヶ月、がんばりました。(ただサボっていただけ)離婚をして、お料理の仕事を始める為にその時勤めていた職場を辞めて、30数年生きてきて初めて自分で選んだ時間の中で行動した旅でした。
ずっと色々なことを我慢してきた人生だったので、思いっきりワガママになろうと胸に誓っていた。でも本当は出発する当日の朝まで、初めて行くひとり海外旅に対して「怖いな」って思っていた。重い腰が上がらなくてちょっと「めんどくさいな」とも。もちろん楽しみな気持ちもあったけれど。
行って帰ってきて今思うのは、無気力や何がしたいか自分のことが分からないことの方がもっと怖いということ。行かないと、やってみないと分からないことが世の中にはとても多い。
私も原因は自分で分かっているけれどそういうものに支配されることがある。でもそれには負けたくないので、できることから始めてどうにかこうにかはねつけるようにしている。
女性ひとりで海外旅行なんてすごいアクティブ!と思われるかもしれないが、これはとてつもなく勇気を出した行動の一連です。笑 今している仕事も、ひとりですごいな〜って思われる方もいると思いますが、これも、今までの鬱積した自分を救ってあげる為の一連の選択です。笑 それまでが地獄だったので
まぁ、私はちょっと怖いもの知らず、向こう見ずなところもあるのは確かですが。
どこかにも書いたと思いますがこの旅を通して、自分は全然何もできないわけでもなければ、ものすごく何かが劇的にできるというわけでもないということをしみじみと感じました。
旅をしたからといって、運命が変わったり魔法がかかったように自信を得てその後の自分が成長する、なんてことはありません。(私の場合は)ただ、ありのままの等身大の実像を見ることができた。だけどこれをそれまで見失っていたので、私にとっては大きな収穫だった。
今回訪れた3都市の中でリピートしたい街はずばり「バルセロナ」です🇪🇸海が近くて陽気な雰囲気が性に合いました。そしてフランス料理のような精巧で繊細なお料理より、素材をそのまま生かして引き算されたオープンな料理の方がやっぱり好きみたいです。
ヨーロッパは遠いので、お金も時間も必要でなかなか気軽には行けないけれど、今回旅行会社に手配してもらったフライトやホテルを全部自分で上手に取ればもっと安く行けるはずだ!それも含めてまたチャレンジにはなるが、必ず再訪したいと思う。
繰り返しになりますが、ここまでお読みいただき本当にありがとうございました。また国内外問わずどこかに行った時は旅行記書きたいと思います♪
▽最初から読む。各都市2泊ずつしました。
①女ひとり旅【6泊8日パリ・ニース・バルセロナ】旅立ちのワケと常識を押し付けたくないなの話
②女ひとり旅【6泊8日パリ・ニース・バルセロナ】ここにいる理由。恐怖と不安の先にある最高の景色
③女ひとり旅【6泊8日パリ・ニース・バルセロナ】忘れかけていた自分の原点