【お魚捌こう】手開きに挑戦してイワシの梅肉しそ巻き焼き。
梅雨ももう終盤ですがこの時期一番脂が乗って美味しいとされる「入梅(にゅうばい)イワシ」を捌いて、梅肉しそ巻き焼きをレッスンで作りました。
▼上:大サイズ2尾で280円、下:小サイズ8尾で100円安!
小さめのイワシがむしろちょうど良い
プライベートではちょいちょい捌いていました。福岡に来てから、明確に自分は肉より魚が好きだと自覚するようになったからです。(肉も好きだけど)
でも捌き方だけはまだ自信を持って人に教えられると思えなかったので、密かに鍛錬を重ね…
これなら狭いキッチンでもいける!美味しいレシピも極めた!ということでイワシの手開きです。
手開きとは、イワシのように身が柔らかく小骨の多い魚に用いるおろし方です。頭と内臓を落とした後指を使って身を開きます。
イワシくらいの大きさなら限られたスペースでも扱いやすい。グロさも控え目で初心者さんでも気合を入れれば触れる、捌ける。
もっと大きく価格も高い魚ならスーパーの鮮魚部門で無料で3枚におろしてくれたりしますが、今回のようにプチサイズの魚をまとめて叩き売りしているものはさすがに難しい。
そこを自分で捌ければ安い、美味い、お料理の幅がグンと広がりレベルアップ!のいいことづくめ。
自分で捌くと、命を戴いていることを改めて実感する。
慣れないうちは、血の赤黒さや内臓にウッとなるかもしれない。そんな時は心を無にして「物体」と思うようにする。
今回は焼きですが、この手開きをベースに定番の蒲焼やフライにも使えます。
色々乗せたりせず、このまま塩コショウをしてただ焼くだけでも信じられないほどに絶品です。
自分の指で魚に触れ、少し勇気は要るけどその体の構造を知ることでようやく自分のものにできます。
捌くと良いこと
魚の体の構造を大まかにでも把握できると、大体メジャーな魚はとりあえず捌けるようになると思う。
あと個人的には魚を食べるのも上手になる気がしています。どこまでが身で、ここは小骨が多いぞ、などの見通しができるようになるから。
本やネットを見たり、YouTubeの動画を見ていても実際自分の手を動かさないといまいちピンと来ないもの。
失敗しても良いからまずは1尾やってみる、これに尽きます。
乗っけて巻いたらあとは焼く
大葉と梅ペーストを乗せてくるっと巻いたらフライパンで焼きます。魚の焼き方にもちょっとしたコツがけっこうある。
こんがりふっくら焼けました♪この日は初めてアサヒ ザ・リッチを買ってみた。美味い!合う🤤お酒と白ごはんにぴったりな一品。旨い肴はお酒だけでなく米も進む。
イワシの小骨、小さい頃は苦手だった。大人になった今、様々な感覚が麻痺して笑、ムシャムシャ食べられるように。
冷めても美味しいのでお弁当にもおすすめ。
イワシの存在感
DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)をはじめとするn-3系脂肪酸(オメガ3)を豊富に含んでいます。
これらの脂肪酸には血管を拡張させ、血液の流れをよくする働きがあるとされ、血圧を下げる効果があるそうです。
また、EPAには中性脂肪を少なくする働きがあるとされ、医薬品にも利用されています。
さらにDHAには脳の活性化にも関わっており、認知機能の改善に効果があるともいわれています。
言わずもがな栄養豊富。シラスになったり、煮干しのイリコになったり、アンチョビになったりと実は食卓には欠かせない存在なのです。
イワシは漢字で「鰯」、魚偏に弱いと書く通り、足が早い(傷むのが早い)のも特徴のひとつ。買ったらその日のうちに捌いて食べたいところ。
和食の世界では手数が増えると食材が傷む、と言われます。手の体温も侮れないので、お魚を扱う時は最短距離を進みたい。
生徒さん「捌くのこんなに大変なのに、食べるのは一瞬ですよね。。」と儚い一言。本当仰る通りです。そう考えるとお肉って本当に楽です。(消費者の手に届くまでに育て、加工をしてくれる人たちのおかげ。)
レッスンでは普段主に切り身を使って魚の唐揚げやムニエル、煮付けなどを作っています。
Tapasではお刺身を使いカルパッチョをしたりです。エビ・タコ・アサリの登場率も高し。そのうちイカの捌きももっと極めてメニューに加えたい!
まずは、手開きに興味のある方はお知らせくださいね♪
「わしの分は?」
最近この玄関の段差に片腕を乗せてこっちを見渡すことが多い睦月。オッサン化しても私の愛は不変だよ。
今年の梅雨明けは遅くなりそうです。暑い夏に向けてしっかり栄養のあるものを食べ、今のうちに力をつけておきましょう!!