②女ひとり旅【6泊8日パリ・ニース・バルセロナ】ここにいる理由。恐怖と不安の先にある最高の景色
気まぐれに投稿している、フランス・スペインの女ひとり旅行記その②です。前日はロングフライトでクタクタで、貴重なパリの夜をただ広いベッドでスヤスヤ眠るのみという、私らしい一夜。
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体ならしにルーブル美術館へ行ってみよう
翌朝はしっかり起きてルーブル美術館へ。パリに来て初メトロ、スリが多いと聞いていたのでかなり緊張して乗り込む。メトロの駅も電車も、お世辞にも綺麗とは言い難かった。電車なんて、停車する数秒前にドアが開き始めるし。笑
車内は8割観光客で拍子抜け。ルーブル美術館駅で大量の人が降り、人の流れにそのまま着いて行くだけで美術館のゲートまで辿り着くことができた。
カチカチに道順を調べ込むことも、旅の楽しみだし大事なことではあるけれど、私は基本こういう時はポイントだけざっくり調べた後は、現地で人の流れに着いて行くことの方が多い。
ただ面倒くさいという話もあるが、大体は世界共通で人の流れに乗れば無事到着できるものだ。
▲ルーブル美術館外観
楽しみにしていたことの一つ、NintendoDSによる館内案内!日本が誇る企業が世界のルーブル美術館でがんばっている。ただその事実だけでも勇気が出る。
まるでRPGのように3Dで示された館内マップ。ダンジョン攻略しているみたいで想像力を掻き立てられテンションが上がる。
が、しかし。。私のゲームスキル不足なのかかなり使いづらくあまり有意義には使いこなせなかった。笑
有名どころを見て回る。どこも人、人、人。ルーブル美術館は元は12世紀当時のフランス王が作った要塞だ。荘厳な雰囲気がそこかしこに漂う。
ルーブル美術館でメルカリ、世界はひとつ…
今も思い出すのは、そんな時にメルカリに出品していた商品が購入されたという通知がiPhoneに入り、クソ真面目な(?)私は購入者へ、但し書きにもある通り発送は1週間後になるが良いですか?というメッセージを送ったこと。笑
あたしゃパリの900年前に建てられた歴史あるルーブル美術館まで来て、一体何をしてるのだとひとりツッコミ苦笑しつつ、何百年も人々に見続けられている芸術品の中を歩き回った。これはこれで、2019年を生きる人間の様相なのよと彫刻やモザイクタイルにささやいた。
お昼も近付きお腹も減ってきた。近辺の良さげなカフェも下調べはしていたのだけど、結局足が棒になりつつあったので館内のカフェ(こちらも中々前評判は良かった)でパニーニとミネラルウォーターを購入。約€11
この写真をパッと見たパニーニサイズの印象の、1.5倍はありました。海外お決まりですね。たらふく。私は、日本にいてもそうだけど水に金を払うというのがどうも戴けない。田舎で育ったお陰/弊害かと思う。
向かいの席には美術館で働いているとおぼしきスタッフたちが男女10人くらいで昼食をとっていた。何やら実に楽しそうだ。仕事はどうあれ、一緒に働く仲間が良ければ、こんなにも楽しいものなのだ。
効率重視しちゃいました、パリの主要観光地を巡るアクティビティ。
そして午後は、現地アクティビティに参加!この日は私1人だけの参加。かつて日本の大学に留学歴のある、パリジャンによるもの。2日ぶりに日本語を話す。なんという解放感、安心感。。
▲エッフェル塔。建設当時はパリ中が景観を損ねると大反対だったそう。いつの時代も新しいものはとりあえず批判に合うものだ
▲凱旋門。パリの車の運転の荒さにドン引く。日本の比じゃないよ
▲セーヌ川沿い。階段を降りてほんとに川のそば。この道は観光客も少なく風情もありおすすめ
ツアーの最後にノートルダム大聖堂を見て解散。夜は調べていたレストランを予約していたので、時間まで近くのカフェに入ってワインを頂く。
隣席に、西洋人のファミリーで来ていた笑顔が愛くるしい小さい男の子がいた。小さい頃って旅行に連れられていてもふとした瞬間退屈するもの。
東洋人が見慣れないのか、何度も何度も私を見てくる。アイコンタクトを何度も重ね、目が合うとお互い笑い合う仲になる。
私がトイレに行った隙に、テーブルに置いた日本語の旅程表を覗きに来ていたのはお見通しだよ。
お待ちかねディナー、世界はやさしい…
・Le Christine(詳細はインスタで)
ここでも、隣席のおじいちゃん・孫に話しかけられる。私でも聞き取れる英語だったので、あのおじいちゃんは努めて簡易な英語で話してくれたように思う。彼らはアメリカ西海岸から来ていた。
おじいちゃんは、自分はもう余生だが宝物のような孫といつもこういう旅を楽しんでいる。悔いのないように生きたい、という趣旨の話をしてくれた。偽りなく心底素敵だと思った。
あくまで体感だが、フランス人や、ちょくちょく出会う中韓国人には、女ひとり海外旅と伝えると若干引かれ気味だったように思う。だがことアメリカ人は、大抵みんなかるーく「いいね♪」と言ってくれた。
でも国を問わず、目が合った時のお互いの反応で、なんとなくの空気感やフィーリングを察知し合うものなのか、話し掛けてくれたり助けてくれる人が想像以上に多かった。
ノートルダム大聖堂が燃えた日のパリ市内の状況
2時間弱のディナーを終えると、さっきまでいたノートルダムが燃えていた。
近辺の道路は急遽全て歩行者天国になっていた。帰路に使おうと思っていた駅は閉鎖になっていて、橋のたもとには警察官が何人もいて紐が張り巡らされていた。火災直後から数日間、ノートルダムの周囲数キロは人が入れないように警備されていたようだ。
初めはその状況が信じられず、嘘かと思ったし思いたかった。だけど現地の人たちの青ざめた表情を見る程に、その現実は疑いようがなかった。段々、なんで私はそんな時にパリにいるのだろう、この理由はなんだろうと、考え始めることになった。
今もその答えは出ないけれど、どうも私はそういう星回りにあるのだろう、ということでとりあえず納得している。
マレ・シテ島食べ歩きツアー。最高か。
パリ2日目。夕方からニースへ移動するので、昼間だけ予定を入れる。マレ・シテ島を巡る現地アクティビティだ。
▲メレンゲの中にクリームが入っているサクフワスウィーツ。有名店らしい
▲美味しいものを食べるツアー♡幸福。
これ以外にも本場のチーズ専門店に行ったりもしました。試食しまくり。でも要冷蔵なので、買えず。。
アジア人超アウェー、南仏ニースを目指してひとっ飛び。
お昼過ぎよりまたロワシー高速バスにて移動。オペラ座前から路上に設置されている乗車券売機で切符を買った。2日ぶりのシャルル・ド・ゴール空港。easyjetというヨーロッパの格安航空に乗り一路南仏ニースへ。
4月のなんでもない平日だったけど、ほぼ満席、定時運行。ファミリー6割、ビジネス風4割といったところ。アジア人は私以外にスーツを着たあと1人くらいしか見かけず。(結局この人もネイティブフレンチだった)この状況、新鮮すぎる。怖いけど、不安だけど、最高に興奮する瞬間。
(余談) 環境先進国で国内飛行機移動ね。。
ちなみに。今ヨーロッパではCO2削減の為飛行機の利用は控える人が増えているそう。パリ⇄ニース間は日本だったらざっくり福岡⇄東京くらいの距離だ。TGV(フランスの新幹線)もいつの日か乗ってみたい。
向こうの人は本当に環境問題にアンテナが高い。日本のレジ袋有料化は遅いくらいだ。プラスチックストローも早いところ廃止に。とにかく使い捨てのプラスチック資材は良くないと私も思っている。頭では。。
何度も何度も何度も夢見た地中海。南仏。予備知識は(あえて)ほぼ0。想像の向こう側。どんな匂い?どんな光?どんな人たちがそこで暮らしているのだろう?
▽続き
③女ひとり旅【6泊8日パリ・ニース・バルセロナ】忘れかけていた自分の原点
④女ひとり旅【6泊8日パリ・ニース・バルセロナ】自分が考える100倍は、世界は広く自由。
⑤女ひとり旅【6泊8日パリ・ニース・バルセロナ】それは恋に似ている。存在と時間が本物であることを証明するとき
⑥女ひとり旅・最終話【6泊8日パリ・ニース・バルセロナ】大抵のことは何とかなります。命に関わらない限りは。
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①女ひとり旅【6泊8日パリ・ニース・バルセロナ】旅立ちのワケと常識を押し付けたくないなの話
②女ひとり旅【6泊8日パリ・ニース・バルセロナ】ここにいる理由。恐怖と不安の先にある最高の景色
▼ここだけの話ね‥