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2019-06-29

ミニマリストの初心者向け料理レシピの書き方。全ては調理中のモタつきとキッチン戦場化を逃れる為に。

普段からレシピを書いている訳だが、味の仕上がりと同じかそれ以上に「分かりやすく無駄のない書き方」に力を注いでいる。実は密かに。

料理を始めた頃すぐに感じたのは、なんでこんな変な順番で工程が書かれているのだろう、と頭を捻るレシピが多いということ。クックパッドを始め、素人投稿のレシピサイトがまだなかった頃の話である。

プロの書いたレシピでも、平気で油物を切った後に野菜を切る工程があったり、絶対これ事前に混ぜておいた方がもたつかないでしょ〜というようなことが、全く書かれていなかったり。

工程が多く、材料も多いのに⑧の時点で③のBを入れる、とか書かれてもBって何だっけ、と目で追うのが大変。揃える調味料の大まかな括りがバラバラで、パッと見の視認性が悪かったり。

あれ?私って書類の数字や誤字に細かい上司みたいですか?笑だけどよく見て考えると、おかしいことたくさんあるのだ。

ツッコミどころ満載で、私の料理中はいつも独り言が多い。

紙のレシピで作る時は作る前に読んで工程変更のメモをする。データで見るのは便利だけどそれができないので、結局ラフなレシピを手書きしてから作ることも多い。

 

おそらくだが、料理が既に上手な人にとっては、レシピを一読すれば想像力で「ココとココの間でアレをして、こっちを先にしよう」と自分なりに再組立てができるのだろう。だけどそのレシピを見る人が全員お料理上手とは限らない。

だから私はレシピを書く時は常に初心者目線に立って書くことを心掛けている。(もちろん、いっぱいいっぱいになりたくない自分の為でもある。)

この本が発売された時、ようやく自分の悔しさが晴れたような気がした。

ただでさえ人には主観というフィルターがかかるのだから、なるべく数字で、表現は具体的に。あとは絶対に箇条書きで書かなきゃいけないルールはないので、この本にもあるようにフローチャート形式にしたっていいのだ。料理は自由だということを、声を大にして言いたいと日々思う。

 

きっとなんだってそうだけど、自分が上手になると分からなかった時の気持ちを忘れてしまうものなのだ。私は自分ができなくて悔しかった気持ちとか恨み深く持ち続ける方なので(笑)、まぁそれをバネにしてその後に生かしているのが今ということになる。

工夫されててすごいですね〜!と言われると確かに気持ちは良いが(ありがとうございます。)、工程をマニアックに息巻いて力説するのは自分が賞賛されたい為ではなく、

後日レシピを見ながら作った時に、工程のせいでモチャモチャしてしまいキッチンがグチャンコになってため息をついてやっぱ料理向いてないや、と呟くシチュエーションを少しでも回避して欲しいが為なのです。

 

iTunesのプレイリストを何時間も編集できるのと同じように、レシピを書く時の集中力も音楽のそれに負けてないな、といつしか気付き、気付いたら今の仕事をしています。




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