人生の使命のこと◆NHKドキュランド「さすらいのシェフ」イム・ジホ
近頃めっきり酒に弱くなった。30代前半でこの調子じゃ、一体この先どうなってしまうの。10年後なんて、ビール1杯くらいしか飲めないじゃない。。と今から寂しいんですけど、要するにいい加減そろそろ、飲み方を変えなさいというお酒の神様からのメッセージだと思う。
ははぁー。おっしゃる通りでございます。
このTV番組が良かったです。
◆NHKドキュランド「さすらいのシェフ」イム・ジホ
原題:The Wandering Chef
制作:国際共同制作 Hayanso Entertainment /NHK(韓国 2018年)
ヨーロッパの宮中晩さん会などで腕をふるってきたイムは、春夏秋冬の自然の恵みを使い、繊細かつ斬新な料理を創作してきた。実の母を知らず、家出をして養母を知らぬ間に亡くしていた過去を悔やむイム。
旅先で出会った老婆に養母の姿を重ね、料理を振る舞う時間に極上の幸せを感じるようになる。やがて老いが彼女の命を奪ったとき…3日3晩をかけた惜別の料理を作り終えたイムは、自分の心境の変化に気づく。4K国際共同制作。
-もっとNHKドキュメンタリー より引用
惹かれるのは料理への姿勢と、そのルーツ
このイムさんは、野山に生えている野草、山菜を使った料理を作ります。番組中に紹介されたキメ料理は、あの風貌からは想像もできない(失礼)それはそれはとても美しく芸術的な創作でした。
韓国人シェフで・野草を使った・創作料理というのは初めて聞きました。
その彼のルーツにはフィクション的な要素はひとつもなく、本当に心からそう思って自然と辿り着いたスタイルなんだろうなぁと感じる。こういう時に、単純に興味や好奇心の赴くまま突き進みました、といった理由よりは自分の過去を克服したい、とかに私は弱い。笑
全くの事前知識がないまま観たので、途中で彼の生い立ちを知り、時折見せるどこか影を落としたような表情にも納得がいく。
作り手のセンスが問われる「あるものごはん」
訪ねた先のおばあさんの家の台所を借りて、その辺で採った野草をそのお家にある素朴な調味料だけで、料理を何品か作る。美味しそうだった。まさに私の理想とする料理だ。
素朴な調味料や素材しか使わないとなると、本当に作り手のセンスがダイレクトに出てしまう。でも、国際的に活躍をするイムさんレベルの味は作れなくても、ポイントさえ押さえればちゃんと美味しく作れる。
使命や役目のこと
イムさんが、「韓国の野草を使った料理を広めるのが、僕の役目だ」と言っていた。「役目」。これについても最近よく意識する。自分の役目は… まだ夢の途中だけど、周りの人たちを見ていても、「この人はきっとこういう役目を持って生まれてきたんだろうなぁ」とか勝手に思っている。
魔女の宅急便でウルスラが言う、「魔女の血、絵描きの血、パン職人の血。」これだよなぁ〜。自分の使命に気付けた人は強いと思う。
色々あるとは思いますが、地味でもいい、野に咲く花でもいい😂人生を全うしたい。
イムさんのレストラン「山堂」が、ソウルにほど近い楊平と言う場所にあるようなので、いつの日か行ってみたい。