【TED動画3本紹介】心の境界線、重要な選択の基準、ミニマリストの物的最終目標
らんらん、TEDって知ってる?と英語の得意な友人に聞かれ知ってるよ、クマのやつでしょ〜と答えた(今思うと)のほほん平和なあの頃から早数年。ここに来てガッツリ色々な講演動画を観る機会を得た。
※TED(Technology Entertainment Design)とは学術・エンターテインメント・デザインなど、様々な分野の第一線で活躍する人物を講師として招き、定期的にカンファレンスを開催している非営利団体。ニューヨークに本部がある。カンファレンスの模様は、TED Talksという動画アーカイブとしてインターネットを通じて全世界に無料で公開されている。
30本以上一気見した中で私が気に入ったカンファレンス3本をシェアする。まだまだ自分の思考は変えられると実感。日本語字幕があるもので選抜しました。
①Good boundaries free you(良い境界線はあなたを自由にする)
15分54秒@2015年12月公開
プレゼンター:Sarri Gilman(ファミリーセラピスト)
▶︎誰しもが心の中にYes/Noコンパスを持っている。そのコンパスが伝えたがっていることはたったひとつ「自分を大事にしてね」。コンパスはストレスにとても弱くすぐに曇ってしまうので注意。境界線を引く時は少しだけ疲れる。でもその後は驚くほど自分が自由になる。
Sarriさんのゆっくりとした口調に安心感を覚え、スッと胸に入ってくるのです。自分の意思決定基準をコンパスに例えたことがとても分かりやすい。コンパスは直感と言っても良いのかなと思いました。Yes/Noだけは教えてくれるけど、あとの細かいことは自分で考えなければならない、とも仰っています。納得…。
②How to make hard choices (どうやって難しい決断をするか?)
14分41秒@2014年6月公開
プレゼンター:Ruth Chang(哲学者)←素敵な肩書き…
▶︎どの仕事に就くか、別れるべきか、結婚相手は誰にするか、どこに住むか?人生には選択がつきものです。朝食に何を食べるかという細かなものを含めて。だけどそもそも最良の選択など存在しないとのこと。人生の選択肢は総合的にみると、テストのように数字に表せるものではない。そこにはただ価値の違いがあるだけ。
ということはいかに自分の価値観に沿う選択をするかが大切。親や友人、世間が決めるものではない。決められないからリスクがより低い、安全な方を選ぶことは間違いである。選択は与えられた理由ではなく自分でつくり出す理由によってされるのだ。自分の人生の作者になることだ。
いやー、耳が痛いですね。この方は哲学者になるか弁護士になるかで迷い、より安全な弁護士を選んだがしっくり来ず、結果今は哲学者になっている。選択肢がそもそもとてつもなく恵まれているなぁと思うけど(笑)まぁそれは置いといて。こんなに頭の良い人でも人生の選択に迷ったり間違ったりするのだ。だからこそ哲学という学問が何千年も前からあるのだけれど。
私もよくメリット/デメリットを紙に書き出して、点数化してたっけ。現代は何でもデータ化できるのでつい人生の選択も数字で評価できると思い込んでしまう。だけどそれは人間の驕りだと今なら分かる。
③What I discovered in New York City trash(ニューヨーク市のゴミの中で見つけたもの)7分53秒@2013年11月公開
プレゼンター:Robin Nagle(人類学者)
▶︎幼い頃父と一緒に、大自然の美しい山にあるキャンプ場へ出かけた時に大量のゴミを目撃した衝撃から彼女のゴミに対する意識が芽生えます。その意識は「誰が私たちのゴミを掃除するのか?」というシンプルな問いに行き着き様々な活動に携わる。9.11の同時多発テロ当日にも清掃の仕事をしていた人を見かけ、お礼を言おうとしたら涙が先に出たこと…。
自分への戒めも込めて紹介します。
私はミニマリストで常に断捨離をしていますが、物的な最終目標はゴミを減らすことです。美しく生きる人はゴミの出し方もとてもスマートです。行動が最小限なのでそもそも不要になるものも少なく、そしてそのゴミを出す時にですら処理をしてくれる人のことまで考える気遣いができる。
今私は大きなマンション住まいですが、ゴミ置場ではいつも事件が起きています。分別されていないゴミはザラだし袋を縛らず出すせいで鳥や猫に荒らされる。しまいにはベッド、冷蔵庫、電子レンジ、ウォーキングマシーンをただそのまま放置していたりします。ここは管理人がしっかりしているのでその都度対処してくれているので他の住人は助かっています。
だけどいい大人が恥ずかしすぎると毎回思います。同時にゴミにまで気が回らない人も想像以上に多いのだろうとも。
言い方がストレートで恐縮ですが、ゴミは人間の体に例えると排泄物。その排泄物はその人の健康状態を如実に反映します。なんなら良い排泄物は肥料にすらなり得ます。同じようにゴミもリサイクルできるものがもちろんある。自分に何が必要かを熟知していれば余計なものは「食べません」=「買いません」。
ゴミを減らすことが環境保全に繋がることは言わずもがなですよね。私もまだまだ道半ばですが、ミニマリスト、本当に美しい人は排泄物にも気を遣う心の余裕があるのです。
安いお洋服の使い捨ては私の課題だなぁ…。
英語のみですがこちらもおまけ。
You are what you wear(服装があなたを表している)
ジーンズ1本作るのに水3,625L、毒性の強い薬品3kgが使われるそうです。ショック。私は考えたこともなかった。
止むを得ず服を処分する時は、最低限ボランティアに出したりフリマアプリを活用できないか等を検討することから始めてみましょう。
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以上、感銘を受けたTED動画でした。