toggle
2018-10-02

私が料理を教えたい理由。

なぜ私は料理を「教えたい」のか。

このHPのabout meでも少し触れていますが、私は決して料理が大得意なわけではありません。元々得意だったわけでもありません。おそらくむしろ、社会人になった時点で同年代の人達よりもはるかに知識は乏しく、実際に料理をする機会もありませんでした。

18で実家を出たのですが、学生時代、社会人になって数年、忙しさと混沌の中でなんとな〜く料理を始めました。

調べながら、失敗して、でもたまに美味しいものも作れるようになってゆき。

そんな大きな波に飲まれている中で、ゆくゆく頭の中に残る言葉に出会っていました。

  1. 母から「あんたの料理の仕方は(父方の、几帳面で潔癖な)おばあちゃんに似てる」※皮肉たっぷりに…
  2. 昔付き合ってた毒舌彼氏から「藍、料理上手くなってるなぁ」

1について。

母の料理は、父が亡くなってからというもののどんどん雑破になっていき、野菜は基本ガリガリに固いか茹で過ぎてやわやわで、お肉も焼きすぎて固く、味付けはいつも醤油味。そして躾に厳しかったので、ご飯を残すということは体調不良でない限り許されません。

たまに友人のお母さんが作る料理を食べると、その美味しさに感動したものです。そして外食が楽しみでなりませんでした。そのためか、複数の友人から「らんらんって何でも美味しそうに食べるなぁ」と言われてきました。

そんな母が、私が珍しく料理をする機会があり一生懸命作っている最中、上記の言葉を発したのです。もちろん母は、義母とは性格が真逆なので皮肉というかコンプレックスたっぷりに発した言葉です。

でも私はとても嬉しかったのです。いつも遊びに行くと、たっくさんの美味しいお料理を準備して出迎えてくれる祖母。家はいつもピカピカで、おしゃれで綺麗で…大好きでした。

そんなおばあちゃんに似ているなんて嬉しい!自分の料理の手順に、初めて自信が持てた瞬間でした。

2について。

これは…。笑 昔の恋人話なので、さらっと。当時付き合っていた毒舌彼氏がとにかく料理にうるさくて、味付けも盛り付けもお店に出せるレベルでないと一切箸をつけない人でした。文字通り、一切です。(若気の至りで何年か同棲していました。)仕事の帰りにクタクタになりながらスーパーに寄り、細心の注意を払ってがんばって作ったのに…その悔しさと言ったら!でもそのおかげというか自己肯定をしているのですが、この期間で私は料理のことをまんべんなく学べる機会を得、結果として人並みの料理スキルが身に付いたのです。

滅多に私の料理を褒めなかった人ですが、ある時上記の言葉を呟きました。勝った!!と思いました。程なくして、別れましたが。笑

*

この時点で20代半ばくらいです。そんな言葉たちを胸にそっとしまいながら、働きながら、日々いかに手早く簡単に洗い物も少なく美味しくかつ健康的な料理が作れないか、無意識のうちにチャレンジを続けていました。あとはお酒も好きだったので、美味しいおつまみ作りにもハマっていたように思います。

結婚する前に、半年だけですがお料理学校へ通いました。家庭料理のコースです。結婚する相手のため…もありましたが主目的はそこではなく、私は確かめたかった。独学で得た自分の料理スキルが正しいのかということを。

結果、正しいという結論を得られました。そしてその学校に通う生徒の中では、自分は料理ができている方であることも知ることができました。ほっと一安心です。何を隠そう、自分のお給料で通った初めての習い事でもありました。

食事が疎かになり乱れると、まず体調にきます。肌が荒れます。外食が続くとあっという間に太ります。(痩せるのは大変なのに。。)

手の込んだものでなくても、野菜と肉、魚をバランスよく食べるだけでそれらは改善されることに気付きました。外で食べると1,000円は取られるお料理が、自炊をすると300円もかからずに食べられます。

平凡一人暮らしOL、自炊以外に選択肢はなかったです。

帰宅し、着替えてメイクを落とし、部屋着の上からエプロンをする。

今日一日あったこと、仕事のこと、好きな人のこと、友達のこと、嬉しかったこと、モヤモヤしたこと、怒ったり悲しかったこと。そんなことは一旦頭の片隅に追いやり、雑音を消し、目の前にある材料だけに集中し、段取りを考えます。

美味しいものができると、自分を癒している気持ちになり満たされる。

気付くと私にとってお料理は、良い気分転換にもなっていました。

もちろん疲れ過ぎて何もできない日や、やる気が出ずお惣菜の日だって今も普通にあるけどね。

だけど一生続くことだから、それくらいでないと続きません。それでいいのです。

料理を好きになるキッカケは、私の場合少し特殊だったのだと思います。

私が羨ましいのは、お料理上手なお母さんがいる方。もしくは母でなくとも身内や身近に料理スキルを持っている方がいると、一緒にお手伝いする機会に恵まれたり、味を覚えたり、片目でぼんやりとでもやり方を見ていたり、知りたいと思った時に教えてもらえたりします。(本人に興味がないとその限りではありませんが。。笑)

知らず知らずのうちに、基本的な料理方法を覚えていることは、生きてく力のようなものだと思います。

残念ながら私はそういう環境にはありませんでした。さもすると食や料理に関心を持たない人間になっていた可能性も高いです。けれども、私の場合はその影響が真反対に作用したようです。自分で料理が作れるようになってからは、簡単で茶色い家庭料理の持つ素朴なパワー、ありがたさ、大切さ、貴重さを実感しながら生きてきました。

当たり前は、当たり前ではないのです。手の込んだお料理は、プロの人に任せます。

私が目指すのはありふれた名前のない料理を、メイクをしたりお風呂に入るのと同じように、毎日の生活の中で自然に取り入れられるようになることです。

お料理へのハードルを高く感じている人に、料理は特別なことではなく一番生活に密着した自己投資であることを少しでも伝えたいと思い、このClass Blue Recipeを開講する次第です。




関連記事